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ウサギの胸腺腫(息が荒い。呼吸困難)【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの胸腺腫(息が荒い。呼吸困難)【大阪府堺市の動物病院】


他院で腫瘍の肺転移と診断され、治療法がないと言われ、セカンドオピニオンとして来院。

まず、呼吸形式が正常ではないことに気づく。

ウサギは正常であれば鼻呼吸であるが、この症例では時折口呼吸をしており、努力呼吸が著しい。



検査を慎重に行なった結果、胸腺腫が一番疑わしい。

胸腺腫レントゲンVD.jpg

このレントゲン写真からは胸部に大きな腫瘤があることがわかる。



なお、この症例では前大静脈症候群は見られなかった。

(ウサギでは胸腔内を大きな腫瘤が占拠することにより静脈庄が上昇し、眼球の突出(前大静脈症候群)がおこることがあるが、特に胸腺腫でよくおこる。)

胸腺腫は犬では外科摘出が第一選択になるが、ウサギにおいては開胸術は術後死亡率が極めて高く、すすめられない。

ただ、内科治療に反応すれば予後がいいこともあり、まずは内科治療の反応をみることになることが多いと思われます。



この症例でもインフォームドコンセントを十分に行なった上で内科治療の反応をみることになりました。



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ウサギの子宮内膜静脈瘤と子宮腺癌と手術【大阪府堺市の動物病院】

子宮内膜瘤・子宮腺癌の大網転移、正常な卵巣子宮.JPG
写真は左から摘出した腹部の腫瘤、大網、卵巣と子宮、右は正常な卵巣・子宮です。
正常な子宮に比べ、子宮内膜瘤はかなり腫大しています。
いつ破裂してもおかしくないことがわかります。

ウサギの子宮内膜静脈瘤と子宮腺癌と手術【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの雌は早期の避妊手術が重要であることは以前にもお伝えした通りです。
高齢で子宮疾患を発見すると手術するべきと分かっていても麻酔のリスクや状態の悪さで手術に二の足を踏むことも多い。
今回はそんな症例。

一年前から腹部にしこりがあり、他院で手術できないと言われ経過観察しているうちに大きくなってきたので少し心配になったとのことでセカンドオピニオンをききにきたとのこと。
腹部には確かに大きなしこりがある。
腹部に固着しており、皮下で遊離している感じではない。
一通り検査してみると、腹部のしこりは臍ヘルニアではなく、腹壁から発生しているらしいことが分かった。

摘出することが理想だが、高齢(6歳)で状態も悪い(食欲低下、慢性下痢etc.)。
当然麻酔のリスクは低くはない。
しかし、手術を急ぐもう一つの理由があった。

全身のスクリーニング検査の結果、内部に多量の液体を含んだ大きな腫瘤が発見されていたのである。
年齢、症状などから考えて子宮内膜静脈瘤の可能性が高い。
であれば、これが破裂してしまえば即死である。

腹部の腫瘤は摘出できれば摘出するが、子宮の手術を優先することを説明し、手術を実施した。

結果、やはり大きな子宮内膜静脈瘤が存在しており、破裂させないように慎重に摘出した。
腹部のしこりは腹膜に存在しており、しこりとともに大きく腹膜を切除することで対応した。
お腹の中には大網という脂肪を多く含んだ膜があるのですが、その大網全域に転移していたので、大網をすべて切除しました。
膀胱の側に大きなしこりがもう一つ存在したのですが、そのしこりの中に尿管を巻き込んでおり、安全に剥離することが難しかったのでお腹に残すことになりました。

状況から考えて子宮腺癌の転移であったと思われる。
子宮腺癌にしても子宮内膜静脈瘤にしても早期の避妊手術で予防できます。
ウサギの雌に関しては高齢で麻酔のリスクに悩むことになる前に避妊手術をしてあげる方がいいでしょう。

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ウサギの斜頸(エンセファリトゾーン症・中耳炎など)【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの斜頸(エンセファリトゾーン症・中耳炎など)【大阪府堺市の動物病院】

うさぎの斜頸(首が傾いたまま生活する状態)は古くは国内での発症は多くはないといわれていましたが、国内での発症も多く報告されるようになり、広く認識されるようになりました。

ウサギの斜頸の原因として考えられるものは以下の疾患です。

・エンセファリトゾーン症

・中耳炎や内耳炎(中耳や内耳の細菌感染)

・トキソプラズマ症

・リステリア症

・耳ダニ症

・発作

・外傷

・腫瘍(脳、頸部、耳などに発生する腫瘍)

・頸部筋肉の収縮(痙攣)

・幼虫移行症(アライグマ回虫)

・中毒(鉛などの重金属や観葉植物)

その中でもエンセファリトゾーン症は斜頸の原因として有名です。エンセファリトゾーンは主に中枢神経系(脳など)や腎臓に感染する寄生虫です。

国内のウサギは半数以上はこの寄生に感染しており(体内にもっており)、そのうちの3割近くが発症するというデータがあります。このデータを逆にとらえれば発症していないウサギ(元気なうさぎ)でもエンセファリトゾーンに感染していることも多いということです。

ではエンセファリトゾーンに感染しながら、なぜ発症するウサギと発症しないウサギがいるのでしょうか。エンセファリトゾーンは感染しても通常症状をださずに生活します。しかし、ストレスやほかの疾病などによって免疫力が低下すると発症すると考えられています。つまり日和見感染(感染するだけでは害はなく、感染して症状を出すきっかけがあってはじめて害がある)なのです。

このエンセファリトゾーン症と同じような症状(斜頸)をだす病気に中耳炎があります。

中耳炎の場合、涙やくしゃみをしていることがあり、家で区別することができることもあるのですが、検査をしないとこの二つの病気は区別が難しいことが多いです。

斜頸の多くはエンセファリトゾーンか中耳炎・内耳炎だといわれています。

斜頸の程度もさまざまで、少し首が傾く程度から立てないくらい首が曲がってしまっているウサギまでいます。

治療が遅くなれば斜頸が残ってしまうことも多いので、おうちのウサギが斜頸をおこしたなら早めに動物病院で診てもらいましょう。


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犬・猫・フェレット・ウサギ・チンチラの尿閉(排尿困難)【大阪府堺市の動物病院】

犬・猫・フェレット・ウサギ・チンチラの尿閉(排尿困難)【大阪府堺市の動物病院】

いろんな動物でおしっこがでなくなる状態に陥ることがありますが、この状態を尿路閉塞、すなわち尿閉と言います。

まず、基本的な知識として哺乳類は男性の方が女性よりも尿道(おしっこの通り道)が細く長いということを知っておく必要があります。尿道が細く長いということはそこにものがつまって尿閉がおきやすいということです。

尿閉のおこる頻度は♂>♀

このことはしっかり理解しておく必要があります。

結石や栓子(炎症産物など)がつまってしまったり、尿道を前立腺や腫瘍が圧迫して狭くなってしまったりすることで尿閉がおこります。

完全に結石などが詰まってしまうと(完全閉塞)、24時間以内であれば症状は排尿異常行動くらいしかわからないことが多いのですが、完全閉塞のまま24時間以上経過すると排尿異常行動以外に食欲不振、嘔吐、低体温などがみられるようになります。

時間がたてばたつほど腎臓や尿道に障害を与えて治療への反応が悪くなります。

完全閉塞から48時間以上経過すれば死亡することも多いです。命は助かっても後遺症として腎障害が残ります。



おしっこが出ない、またはおしっこの量が少ない、血尿、頻尿(おしっこの回数が多い)、いつもと違うところでおしっこをする

などの症状が見られたらなるべく早く動物病院で診てもらいましょう。


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ウサギの不正咬合(ふせいこうごう)【大阪府堺市の動物病院】

不正咬合下顎流涎2.JPGのサムネイル画像
写真は不正咬合による流涎(よだれ)で下顎が汚れている様子


ウサギの不正咬合(ふせいこうごう)【大阪府堺市の動物病院】


ウサギの歯は人と違って一生伸び続けます。

通常であれば食事の時に上下の歯が噛み合わさることによってウサギの歯が伸びすぎることはありません。

しかし、上下の歯のかみ合わせが悪くなると(このことを不正咬合といいます)異常な方向に歯が伸びすぎてしまい、さまざまな症状がでてきます。



ウサギの不正咬合はさまざまな原因でおこります。

原因として遺伝性・先天性(生まれつき)の原因と不適切な食事を食べ続けることによる後天性(生まれた後の問題)の原因に大きく分かれます。

先天性の問題の一つとして下顎過長症(下顎前突症)があります。これは下顎が長いというよりも上顎が短い状態で、上下の切歯(前歯)がかみ合わなくなります。ロップイヤー種やドワーフ種の短頭種におこりやすいです。

後天性の問題としては不適切な食事を食べ続けることによって歯が伸びることを抑えることができず、伸び続けてしまうことがあります。葉野菜やペレット、あるいはトリーツなどをよく食べるウサギに不正咬合はおきやすいです。

他には事故や加齢で歯並びが変化してしまい、上下の歯のかみ合わせが悪くなることでも不正咬合は起こります。また、ケージの網をガジガジとかじる癖のあるウサギは歯並びが悪くなります。ニッパーで伸びすぎた歯を折ることによってもかみ合わせは悪くなります。



不正咬合はさまざまな症状を引き起こします。

歯並びが悪くなることによって臼歯(奥歯)がとがってきます。このとがった歯が口の中を傷つけます。

ウサギは痛みで食欲が落ち、よだれが口からあふれるようになります。このよだれによって皮膚炎をおこします。

目からは涙や膿がでたり、頭部に膿の塊ができてさらに痛みを覚えるようになります。一度膿の塊ができると膿を出すために定期的に動物病院に通わなくてはならなくなることも多いです。

また、歯の痛みやストレスによって攻撃性が出たり逆に無気力になることもあります。



疑わしいと思ったなら早めに動物病院で診てもらってください。

特に臼歯(奥歯)の不正咬合は家ではわからないことも多いので、症状が軽いうちに動物病院で診てもらいましょう。


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