鳥の触診2(肥満度判定)【大阪府堺市の動物病院】
今回は鳥の触診のもう一つの重要な側面、肥満度判定の話です。
人の感覚でいえば、「肥満度を知ることがそんなに大事なことかなあ。確かにメタボリックは怖いんだろうけど、わざわざタイトルをつけて説明するようなことなのかな。」というくらいでしょう。
実際は鳥の診察においてすごく重要です。
なぜそんなに重要視するのでしょうか。
それは鳥の体調の変化(良くなっているのか悪くなっているのか)を知ることができるからです。
鳥の肥満度は胸筋の触診(シシアテという)によって判定します。
肥満度を見るのに胸筋という筋肉をみるのは不思議な感じがするのですが、鳥は胸筋にも過剰に摂取したエネルギー(要は食べ過ぎた分)を蓄えるのです。
逆に栄養状態が悪くなるとすぐに痩せていきます。
人は体調が悪くなっても一日でわかるくらいに筋肉が落ちることはありません。
が、鳥は一日でわかるくらいに筋肉が落ちることもあるのです。
すなわち、普段からこのくらいの筋量(特に胸筋の量)というのをわかっていれば、その変化をみることで体調が悪化したときや逆に治療が成功しているときもわかるのです。
かかりつけの動物病院でシシアテをしてもらって体調管理していきましょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555