スタッフブログ - 大阪府堺市キキ動物病院

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爬虫類医学書【大阪府堺市の動物病院】

爬虫類医学書【大阪府堺市の動物病院】

爬虫類医学の文献は国内にはあまりないので、やはり洋書が参考になります。

爬虫類医学書.JPG
こんな本を参考にしたりします。
一冊1242ページもあり、読み応え抜群です。

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072-276-3555

カメの卵詰まりの手術(東京の田園調布動物病院の田向健一先生考案のPE法)【大阪府堺市の動物病院】

カメの卵詰まりの手術(東京の田園調布動物病院の田向健一先生考案のPE法)【大阪府堺市の動物病院】



カメは卵をお腹で詰まらせて状態が悪くなることがあります。

その原因としては

・ストレス(産卵前に飼育環境を変えてしまった、輸送など)

・産卵場所がない

・カルシウム不足

・卵管の感染症

・卵殻の形成異常(異常卵)

などがあります。




PE法.JPG
この写真は卵詰まりの手術で開腹したあと、手術がほぼ完了したあとの写真です。

PE法の特徴として、切断した甲羅を完全には分離していないことに注意してください。

胸筋が蝶番の役割を果たしています。

今までの手術方法であれば甲羅を切断した後、甲羅に付着している筋肉を剥離してから甲羅を完全に分離したあとに腹腔内の手術に入りましたが、PE法では切断した甲羅に筋肉をあえて残しておきます。

このことによって今までの手術方法よりも術後の甲羅の切断面の回復が早くなります。

今までの方法なら術後半年~一年甲羅の回復まで時間がかかっていたのが、この方法なら術後2~4ヶ月で回復します。



切断した甲羅にあえて筋肉を残しておくというのは、骨折の治療の理論から言っても理にかなっており、これからのカメの開腹手術の主な方法となっていくと思われます。




卵塞内容.JPG
写真は摘出した卵管、卵、異常卵、卵巣。

かなりの数の異常卵がみられ、卵塞の原因となっていたことが推測されます。




PE法術後1時間後.JPG
写真は術後2時間後のカメの様子。術前よりも元気になって動き回っている。

経食道カテーテルによって入院管理をしていきました。





カメは雌のみの単独飼育でも無精卵を生むことに注意が必要です。

また、ペニスがあるからといって(雄だからといって)卵を産まないわけではなく(卵巣をもたないわけではなく)、カメは雄でも卵巣をもつことがあり、注意が必要です。



卵詰まりを治療せずに放置していると状態が悪化していき、腎不全を引き起こしたりして死亡します。

卵詰まりを疑えば、早めに動物病院で相談しましょう。



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カエル(ベルツノガエル、ソバージュネコメガエルなど)の代謝性骨疾患(MBD、歩き方がおかしい)【大阪府堺市の動物病院】

カエル(ベルツノガエル、ソバージュネコメガエルなど)の代謝性骨疾患(MBD、歩き方がおかしい)【大阪府堺市の動物病院】

代謝性骨疾患はイグアナやカメなどの爬虫類に好発する疾患として有名ですが、両生類も罹患します。

初期の症状としては
ぎこちない歩様、脱力などの症状を示し、
進行すれば
虚脱したり後躯不全麻痺や全身麻痺を引き起こすこともある。
重症例では血清カルシウム値の異常による痙攣発作をおこします。

MBDは幼若な個体に不適切な食餌、特にカルシウム/リン比の偏った食餌もしくは低カルシウムの食餌などを与え続けていると発症しやすい。

代謝性骨疾患.JPG
この症例は歩き方がおかしく、食欲がないとのことで来院。
左後肢が変形していることがわかる。
検査の結果、右前肢・左後肢・右後肢の変形、脊椎骨の骨密度の低下、骨盤の変形が見られた。(MBDとは関係ありませんが、この症例では偶然誤嚥性肺炎が検査で発見されました)
また、血液検査の結果、カルシウムが非常に高く、痙攣発作をおこしてもおかしくないことがわかりました。

MBDは治療開始が遅くなれば治療反応が鈍くなることがあります。
また、通常MBDによって変形した骨は元に戻りません(軽度の変形なら治療によって回復することもある)。
カエルの歩き方がおかしければ早めに動物病院に連れて行くようにした方がいいでしょう。

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カメの口内炎【大阪府堺市の動物病院】

カメの口内炎【大阪府堺市の動物病院】



カメは口内炎で食欲が落ちることがあります。

カメの口内炎の理由としては

細菌感染:免疫力低下・外傷から二次的に感染

ウイルス感染:ヘルペスウイルス(亡くなることも多い)

機械的・化学的刺激:餌などによって口腔内が傷ついた場合など

などがあります。


嘴過長・口内炎.JPG
嘴過長・口内炎 (2).JPG
この写真の症例では嘴の過長があり、口角が炎症物質で汚れています。


嘴過長・口内炎 (3).JPG
嘴過長・口内炎 (4).JPG
口の中をみてみると化膿しており、炎症のため赤くなっている。


嘴過長・口内炎処置後.JPG
写真は処置後の写真。ちょっと疲れた顔をしてます。



カメが食事を食べにくそうにしていたら早めに動物病院で相談してください。

治療開始が遅くなると治療に非常に長期間かかることがあります。



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動物(ウサギ、犬など)の熱中症(下痢、ふらつく、ぐったりなど)【大阪府堺市の動物病院】

動物(ウサギ、犬など)の熱中症(下痢、ふらつく、ぐったりなど)【大阪府堺市の動物病院】

今年も猛暑がやってきそうですが、熱中症について、人の分類に沿って整理しましょう。
人の場合、熱中症は症状の程度によって3段階に分類されています。
Ⅰ度(軽症):足のふくらはぎが痙攣する(こむら返り)、立ちくらみ
Ⅱ度(中等症):強い疲労感、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、体温の軽度上昇
Ⅲ度(重症):38度以上の高熱、突然意識を失う(意識喪失)、意味のわからないことを話し始める(せんもう状態)、急なふらつき(小脳症状)、けいれん
Ⅲ度の熱中症では脳機能障害だけでなく内臓系(肝臓・腎臓など)の臓器障害や血液凝固系の障害が起きていることが多く、死亡率も高いとされています。
このため、Ⅲ度に進行する前に(Ⅰ度やⅡ度の間に)早期発見・早期治療が重要になります。

この分類を動物に当てはめてみると、わかりやすい症状としては
Ⅰ度:いつもは動き回るがじっとしている。お座りしたり動いている時にふらつくことがある。
Ⅱ度:横になっている時間が長い。下痢、吐き気。
Ⅲ度:40度以上の高熱、突然意識を失う(意識喪失)、意味なくほえる(せんもう状態)、急なふらつき(小脳症状)、けいれん
Ⅲ度の熱中症では脳機能障害だけでなく内臓系(肝臓・腎臓など)の臓器障害や血液凝固系の障害が起きていることが多く、死亡率も高いのは動物でも同様。

ここで注意が必要なのはⅠ度、Ⅱ度では熱を測るだけでは熱中症かどうかわからないということです。
クーラーの付いていない部屋でウサギや犬が暑くてぐったりしている、下痢をしているというのであれば、それはⅡ度の熱中症をおこしている可能性が高いということです。

夏にペットが暑いからぐったりしているのだろうと当たり前に考えずに、Ⅲ度に進行して手遅れになる前に動物病院で相談しましょう。

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