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ウサギの胸腺腫(息が荒い。呼吸困難)【大阪府堺市の動物病院】

他院で腫瘍の肺転移と診断され、治療法がないと言われ、セカンドオピニオンとして来院。
まず、呼吸形式が正常ではないことに気づく。
ウサギは正常であれば鼻呼吸であるが、この症例では時折口呼吸をしており、努力呼吸が著しい。
検査を慎重に行なった結果、胸腺腫が一番疑わしい。
胸腺腫レントゲンVD.jpg
このレントゲン写真からは胸部に大きな腫瘤があることがわかる。
なお、この症例では前大静脈症候群は見られなかった。
(ウサギでは胸腔内を大きな腫瘤が占拠することにより静脈庄が上昇し、眼球の突出(前大静脈症候群)がおこることがあるが、特に胸腺腫でよくおこる。)
胸腺腫は犬では外科摘出が第一選択になるが、ウサギにおいては開胸術は術後死亡率が極めて高く、すすめられない。
ただ、内科治療に反応すれば予後がいいこともあり、まずは内科治療の反応をみることになることが多いと思われます。
この症例でもインフォームドコンセントを十分に行なった上で内科治療の反応をみることになりました。

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