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ウサギの膿瘍【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの膿瘍【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの飼い主の間で膿瘍は有名だと思います。
実際、膿瘍を主訴として動物病院に来院するウサギは多いです。
ウサギの膿瘍はいくつか特徴があります。
一つは非常に濃く、硬い場合が多いということ。

右下顎膿瘍(排膿).JPG
写真はウサギの右下顎部にできた膿瘍ですが、内容物がチーズ状であることが分かります。

もう一つの特徴は、膿瘍を囲む膿瘍壁が厚くなることが多いということです。
この暑い膿瘍壁に囲まれて治療薬(抗生剤)が届きにくいことになります。
そのことに関係しているのですが、ウサギの膿瘍は非常に治りにくいです。
特に歯周疾患(不正咬合など)が原因の場合は完治することが少ないです。

完治が難しい以上、予防が大事になるのですが、上記の通り、歯周疾患が進行すれば難治性の膿瘍を形成することが多いので、歯周疾患を進行させないことが重要になります。

定期的に歯の健康診断を受けることによって膿瘍の発生率を大きく下げることができます。
ウサギの歯の健康診断は動物病院で相談してみましょう。

キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555

ウサギの胸腺腫の治療【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの胸腺腫の治療【大阪府堺市の動物病院】

ウサギは高齢になると呼吸状態が悪化する疾患にかかることがあります。

その一つに胸腺腫があるのですが、犬や猫では胸腺腫は基本的に外科疾患です。

しかし、ウサギにおいては開胸術は安全な方法が確立しておらず、かなり危険なので一般的にはすすめられません。



そこで内科療法になるのですが、この時もいくつか注意することがあります。

一つは薬を飲ませる時に呼吸困難を起こしやすいこと。

この問題については薬を飲ませるときに決して無理はせずに、何度かトライしてもらうことで解決することがあります。

もう一つは薬の副作用です。

ウサギでは胸腺腫の治療薬は副作用が他の動物よりも強くでることがあり、注意して投与しなくてはなりませんが、用量が少なくても効果があまりありません。

副作用に気をつけながらある程度の薬の量が必要になります。

しかし、効果があることも多いのでこれからの治療の第一選択になるのではないかと思います。

胸腺腫治療前.jpg

胸腺腫治療1週間後.jpg

写真は治療直前の胸部レントゲン写真と治療1週間後の胸部レントゲン写真です。

明らかに胸部腫瘤が縮小した分、心臓が本来の形に戻ってきています。

それに伴って呼吸状態もかなり安定しました。



ウサギの胸腺腫の治療に関してはまだ発展途中ですが、以前に比べて確実に治療方針は確立してきています。

ウサギの呼吸がおかしいと感じたなら急を要することも多いので、できるだけ早めに動物病院で相談してください。



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ウサギの胸腺腫(息が荒い。呼吸困難)【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの胸腺腫(息が荒い。呼吸困難)【大阪府堺市の動物病院】


他院で腫瘍の肺転移と診断され、治療法がないと言われ、セカンドオピニオンとして来院。

まず、呼吸形式が正常ではないことに気づく。

ウサギは正常であれば鼻呼吸であるが、この症例では時折口呼吸をしており、努力呼吸が著しい。



検査を慎重に行なった結果、胸腺腫が一番疑わしい。

胸腺腫レントゲンVD.jpg

このレントゲン写真からは胸部に大きな腫瘤があることがわかる。



なお、この症例では前大静脈症候群は見られなかった。

(ウサギでは胸腔内を大きな腫瘤が占拠することにより静脈庄が上昇し、眼球の突出(前大静脈症候群)がおこることがあるが、特に胸腺腫でよくおこる。)

胸腺腫は犬では外科摘出が第一選択になるが、ウサギにおいては開胸術は術後死亡率が極めて高く、すすめられない。

ただ、内科治療に反応すれば予後がいいこともあり、まずは内科治療の反応をみることになることが多いと思われます。



この症例でもインフォームドコンセントを十分に行なった上で内科治療の反応をみることになりました。



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ウサギの子宮内膜静脈瘤と子宮腺癌と手術【大阪府堺市の動物病院】

子宮内膜瘤・子宮腺癌の大網転移、正常な卵巣子宮.JPG
写真は左から摘出した腹部の腫瘤、大網、卵巣と子宮、右は正常な卵巣・子宮です。
正常な子宮に比べ、子宮内膜瘤はかなり腫大しています。
いつ破裂してもおかしくないことがわかります。

ウサギの子宮内膜静脈瘤と子宮腺癌と手術【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの雌は早期の避妊手術が重要であることは以前にもお伝えした通りです。
高齢で子宮疾患を発見すると手術するべきと分かっていても麻酔のリスクや状態の悪さで手術に二の足を踏むことも多い。
今回はそんな症例。

一年前から腹部にしこりがあり、他院で手術できないと言われ経過観察しているうちに大きくなってきたので少し心配になったとのことでセカンドオピニオンをききにきたとのこと。
腹部には確かに大きなしこりがある。
腹部に固着しており、皮下で遊離している感じではない。
一通り検査してみると、腹部のしこりは臍ヘルニアではなく、腹壁から発生しているらしいことが分かった。

摘出することが理想だが、高齢(6歳)で状態も悪い(食欲低下、慢性下痢etc.)。
当然麻酔のリスクは低くはない。
しかし、手術を急ぐもう一つの理由があった。

全身のスクリーニング検査の結果、内部に多量の液体を含んだ大きな腫瘤が発見されていたのである。
年齢、症状などから考えて子宮内膜静脈瘤の可能性が高い。
であれば、これが破裂してしまえば即死である。

腹部の腫瘤は摘出できれば摘出するが、子宮の手術を優先することを説明し、手術を実施した。

結果、やはり大きな子宮内膜静脈瘤が存在しており、破裂させないように慎重に摘出した。
腹部のしこりは腹膜に存在しており、しこりとともに大きく腹膜を切除することで対応した。
お腹の中には大網という脂肪を多く含んだ膜があるのですが、その大網全域に転移していたので、大網をすべて切除しました。
膀胱の側に大きなしこりがもう一つ存在したのですが、そのしこりの中に尿管を巻き込んでおり、安全に剥離することが難しかったのでお腹に残すことになりました。

状況から考えて子宮腺癌の転移であったと思われる。
子宮腺癌にしても子宮内膜静脈瘤にしても早期の避妊手術で予防できます。
ウサギの雌に関しては高齢で麻酔のリスクに悩むことになる前に避妊手術をしてあげる方がいいでしょう。

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ウサギの斜頸(エンセファリトゾーン症・中耳炎など)【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの斜頸(エンセファリトゾーン症・中耳炎など)【大阪府堺市の動物病院】

うさぎの斜頸(首が傾いたまま生活する状態)は古くは国内での発症は多くはないといわれていましたが、国内での発症も多く報告されるようになり、広く認識されるようになりました。

ウサギの斜頸の原因として考えられるものは以下の疾患です。

・エンセファリトゾーン症

・中耳炎や内耳炎(中耳や内耳の細菌感染)

・トキソプラズマ症

・リステリア症

・耳ダニ症

・発作

・外傷

・腫瘍(脳、頸部、耳などに発生する腫瘍)

・頸部筋肉の収縮(痙攣)

・幼虫移行症(アライグマ回虫)

・中毒(鉛などの重金属や観葉植物)

その中でもエンセファリトゾーン症は斜頸の原因として有名です。エンセファリトゾーンは主に中枢神経系(脳など)や腎臓に感染する寄生虫です。

国内のウサギは半数以上はこの寄生に感染しており(体内にもっており)、そのうちの3割近くが発症するというデータがあります。このデータを逆にとらえれば発症していないウサギ(元気なうさぎ)でもエンセファリトゾーンに感染していることも多いということです。

ではエンセファリトゾーンに感染しながら、なぜ発症するウサギと発症しないウサギがいるのでしょうか。エンセファリトゾーンは感染しても通常症状をださずに生活します。しかし、ストレスやほかの疾病などによって免疫力が低下すると発症すると考えられています。つまり日和見感染(感染するだけでは害はなく、感染して症状を出すきっかけがあってはじめて害がある)なのです。

このエンセファリトゾーン症と同じような症状(斜頸)をだす病気に中耳炎があります。

中耳炎の場合、涙やくしゃみをしていることがあり、家で区別することができることもあるのですが、検査をしないとこの二つの病気は区別が難しいことが多いです。

斜頸の多くはエンセファリトゾーンか中耳炎・内耳炎だといわれています。

斜頸の程度もさまざまで、少し首が傾く程度から立てないくらい首が曲がってしまっているウサギまでいます。

治療が遅くなれば斜頸が残ってしまうことも多いので、おうちのウサギが斜頸をおこしたなら早めに動物病院で診てもらいましょう。


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