フェレットの副腎疾患・脱毛【大阪府堺市の動物病院】
フェレットは副腎の病気にかかりやすいという話を聞かれたことのある方も多いのではないでしょうか。
実際フェレットを診察していて診ることの多い病気です。
70%のフェレットが副腎疾患に罹患していたというデータもあるくらい多い病気です。
中~高齢のフェレットで発生し、平均3.5(1~7)歳で罹患するというデータがあります。
フェレットの副腎疾患は症状が特徴的で、家でみていても疑うことが十分に可能です。以下の症状が見られたら動物病院で診てもらうといいでしょう。
・脱毛(フェレットの副腎疾患の80%以上に発生)
・外陰部の腫大や分泌物
・乳首の発達
この中でとくに脱毛は分かりやすい症状です。脱毛は3~4月から始まることが多いです。尾や腰部から脱毛が始まることが多く、進行すると頭部と四肢を除いて被毛がすべて抜け落ちます。
尾のみに脱毛がみられることもあり、この場合はネズミの尾のような外観になります(ラットテイルと呼ばれています)。2歳以上のフェレットの発情期に見られ、副腎疾患の初期症状と考えられています。この状態を放置しておくと治療しても発毛しないことが多いです。
フェレットの副腎疾患で他にみられる症状としては
・攻撃性の増加
・前立腺肥大による排尿障害
などがあります。
以上のような症状を覚えておいて疑いがあれば早めに動物病院で診てもらう方がいいでしょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555