鳥の鉛中毒(急に吐く、濃緑色便、神経症状など)【大阪府堺市の動物病院】
鉛中毒は僕らは学生の頃に毒性学という授業で勉強するのですが、実際は人はもちろん、動物が鉛中毒を発症することはかなりまれだと思われます。
しかし、鳥は鉛中毒を発症することがしばしばあります。
海外では銃弾が体内にとどまっている個体が鉛中毒を発症することがあるようですが、日本での発症はまれ、と文献にはあります。が、実際には日本でも鉛中毒は発生します(キキ動物病院においても鉛中毒の鳥を診ています)。
日本ではほとんどが口から鉛を摂取するのだと思われます。
鉛中毒が発生しやすいのはオカメインコですが、セキセイインコなど他の鳥でも発生します。放鳥中に監視をしていないことが多いようです。
症状としては突然の嘔吐、便色の変化(便の濃緑色化、尿酸の色調変化)、神経症状などがあります。
口にする鉛源としてはカーテンウェイト、ハンダ、つりのおもり、ワインの蓋、鏡の裏、古いペンキなどが報告されていますが、原因がわからないことが多いです。
急に症状を出したときは急いで動物病院で診てもらうようにしましょう。
また、監視をしていない状態の放鳥はさまざまな危険があることも知っておく方がよいでしょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555