うさぎの食欲不振(食べない)と救急サイン:中編【大阪府堺市の動物病院】 - 大阪府堺市キキ動物病院

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うさぎの食欲不振(食べない)と救急サイン:中編【大阪府堺市の動物病院】

うさぎの食欲不振(食べない)と救急サイン:中編【大阪府堺市の動物病院】

こんにちは。
大阪のキキ動物病院です。

前回動画リンク)に引き続いてうさぎさんが食べないときに
動物病院に連れて行ってあげる時のサインについての解説です。


便の数が極端に少ない場合も準緊急状態です。
注意が必要なのは、便の量が少なくても(準緊急状態でも)
元気なことも多いことです。
便の量が少なければ、たとえ元気に見えたとしても
体の中では急速に状態悪化が進行しています。
実際、元気な状態から24時間で危篤状態に陥り、
亡くなった症例もあります。

うさぎの便の量が少なければ救急サインなので、
たとえ元気に見えたとしても
急いで動物病院に連れて行ってあげてください。

削痩(さくそう。やせている)状態も準緊急状態です。
急いで動物病院に連れて行ってあげてください。
(たとえ食べていても)少しづつ栄養が足りなくなって
少しずつ痩せていった証拠です。

削痩 もウサギさんの救急サインです。


血尿も別のブログで解説していますが、緊急状態です。

子宮疾患による血尿
腹圧がかかる際に出血を起こしやすい

子宮疾患による血尿
一度に大量に出血すると出血性ショックを引き起こす

子宮疾患による血尿
尿に血液が混じる程度の出血では気づかない場合がある

血尿の原因はいくつもありますが、子宮疾患のことが多いです。
そして、血尿を発見した時には重度の貧血があることが多いです。
重度の貧血でも元気なことも多いので、油断しそうになりますが、
ウサギさんの血尿をみたら元気でも動物病院に連れて行ってあげて下さい。
治療法によって予後(寿命)が変わる可能性があるので、
できればウサギさんをよく診ている先生に診てもらって下さい。
血尿もウサギさんの救急サインです。


健康なうさぎさんは周囲に敏感に反応して
絶えず鼻をヒクヒク動かして周囲に気を張り巡らせています。
これが状態が悪くなると意識が低下して
嗜眠(しみん。意識がぼーっとしている状態)、
沈うつ(気分が沈み込んだ状態。ウサギさんも意外と表情に表れる)
になります。

ウサギの嗜眠.jpg


毛繕い(けづくろい)も積極的に行わなくなるので
全身の被毛が粗剛(そごう。毛にツヤがなくボサボサ)になります。

ウサギの毛繕い.jpg
うさぎさんの毛繕い

ウサギ(被毛粗剛).jpg
うさぎさんの被毛粗剛
ウサギ(被毛そごうお腹).jpg
うさぎさん腹部の被毛粗剛


逆に呼吸が多いときは緊急状態です。

ウサギさんは体の大きさのわりに胸のサイズが小さいので、
呼吸系統が弱いという体質があります。
少しでも呼吸がつらくなると、実は命の危険があるのです。
ただ、ウサギさんによっぽど慣れている人でないと
うさぎさんが呼吸がしんどいことには気づきません。

ウサギさんは死ぬ直前までは口で呼吸しません。
常に鼻で呼吸して、鼻をヒクヒクさせています。
ウサギさんが呼吸がしんどいときは、よくみると
鼻の穴を大きく動かしていたり、
鼻をヒクヒクさせる回数が多かったりします。

ウサギさんが呼吸がしんどいときは
だっこしただけで亡くなってしまうこともあります。
普段からよく観察していれば、気づくこともあるので
呼吸の異常に気づいたら急いで動物病院に連れて行ってあげて下さい。

このときは特にウサギさんの扱いに慣れている動物病院が良いと思います。
この状態のウサギさんの治療結果は動物病院によって大きく違います。

うさぎさんの呼吸異常(呼吸が速い)も救急サインと覚えておいて下さい。
ウサギさんは呼吸が荒いときに、眼球が飛び出る(眼球突出する)
こともあるので、合せて注意して下さい。


うさぎの胸腺腫治療開始前
こういったレントゲン写真がとれるときは緊急状態です。
このレントゲン写真では胸部に白い大きな塊があることがわかります。
うさぎさんはもともと正常でも小さな肺ですが、
この大きな塊のせいでさらに肺を圧迫して息ができなくなっていました。
この症例では食欲が低下して呼吸も荒く、眼球突出していました。

うさぎの胸腺腫治療開始一週間後のレントゲン写真
治療開始一週間後のレントゲン写真です。
胸部の白い塊が少し小さくなっていることがわかります。
実際、呼吸や食欲がほとんど正常まで回復していました。


ウサギ(息が荒い時・胸腺腫)
この写真は呼吸が荒い別のウサギさんのレントゲン写真です。
このような状態のウサギさんはちょっとしたことで亡くなってしまうことも
多いので、私たちのような専門家でも、非常に緊張します。
この症例でも治療後すぐに呼吸は正常となり、
1年半、ほとんど元気食欲を保ったまま天寿を全うしました。
無治療では1~2ヶ月で亡くなってしまうことが多いです。


また、動き方がおかしかったり、足先がヘンな方向に向いていたりすると
食欲が落ちてしまうことが多いです。
最初は元気で食欲があっても、一週間くらいかけて徐々に
食欲が落ちてくることが多いです。

最初は食欲があるので油断することも多いのですが、
実は最終的に痛みで全く食べなくなることも多い準緊急状態です。

骨折や股関節脱臼や膝蓋骨脱臼など、ウサギさんの整形外科疾患は食欲を
大きく落とすことが多く、そのまま命を失ってしまうことも多いので、
足先がヘンな方向にむいていることを発見したら救急サインと思って
動物病院へ早めに連れて行ってあげて下さい。


次回、後編動画)に続きます。


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